
こんにちは!
浅口市の注文住宅会社Karin-houseの岡田です。
いつもスタッフブログをご覧いただきありがとうございます!
今回は平屋のメリットとデメリットについてのお話です。
平屋のメリットは?
①普段から家族皆が同じフロアにいるから気配を感じられる
一番の魅力はこれではないでしょうか?
2階建て以上になるとどうしても、フロアが分断されるので家族の居場所が分けられているような気がしてしまいます。
平屋建てだとみんなが同じフロアにいるので、気持ち的な一体感が出ます。
ただ、お年頃な娘さんがいる場合はちょっと抵抗があるかもしれませんので程よいプライバシーが保てるように工夫してあげましょう。
②生活動線がシンプルになる
普段家で家事をこなしている奥さんにはコレは相当魅力的なはずです。
洗濯物をして、洗濯物を干して、取り入れて各部屋に衣類を持って行って、戻って料理して・・・
これが1フロアで住むならそれにこした事はないですよね。
③バリアフリーで老後も安心
新築の家を建てる時、100%の夢と希望だけで建てることは相当難しいと思います。
何かしらの不安が必ずつきまとうものです。
例えば、それが住宅ローンだったり、部屋数は足りているのかだったり、ご近所さんの心配だったり・・・
ですが、平屋建てなら少なくとも老後の心配や不安は取り除くことができます。
老後に階段が無い生活というのは、圧倒的に楽です。
でも平屋の魅力はそれだけではありません。
贅沢な家のイメージもありますが、実はお得な部分も多く、条件によっては平屋の方がお得に建てるこもできます。
④新築の場合材料代が安くなる傾向がある
木材は4mを超えると材料費がグンと上がってしまうんです。
つまり、平屋は2階建ての家に比べると材料費だけでみれば安くなる傾向にあります。
他にも2階へ通すための電気やトイレなどの配管がいらない為、それだけでも材料費は安くなります。
ただ、屋根や基礎部分の工事が大きくなるので、総トータルで考えましょう。
何にお金がかかっていて、何でお金を抑えられるかを知っていることは、家を建てる上でとても重要です。
⑤勾配天井を利用すると、天井が高く開放的になる
2階リビングでもいえる事ですが、リビング天井が屋根の場合、勾配を利用した高い天井にすることができます。
リビングほどの広い空間に天井高の高い勾配天井を利用すると畳数以上の空間の広がりを感じられたり、梁を出すなどして意匠的にもオシャレな演出をすることができます。
個室で勾配天井は少しアンバランスになる傾向が高い為、やはりリビングでの勾配天井がオススメです。
さらに高い位置に窓を一つ設けることで、風が通りやすくなります。
暖かい空気は上昇していく原理を利用して、風が無いときでも空気の循環を発生させることができ、特に夏場では非常にエコな設計です。
⑥トイレが1つですむから、トイレ代が安くすむ
2階建てのように上下階にフロアが分かれている場合、階段での移動が億劫になる為、トイレを上下階2つ用意する場合が多いですが、平屋建てのように1フロアならトイレが1つですみます。
使い分けで2つ欲しい方には得られないメリットですが、費用を落とす有効な方法です。
⑦階段や廊下分の面積がいらないから、本体代が安くなる
⑥に近いですが、2階に行く必要がないから階段や階段へのアプローチ分の廊下がいりません。
つまり、その分の建築面積が減るので、建築コストを落とす事ができます。
平均的にみて5坪分の建築コストを削減することができます。
仮に1坪60万円で建てたとしても300万円の削減です。これはかなり大きい費用差ですね。
※後述しますが、コスト高になる部分もあるので、トータルで費用を考えましょう。
⑧建てた後もメンテナンスが安くすむ
以外と見落としがちなのが建てた後のメンテナンス費用。
塗装やコーキングなどのメンテナンス時に足場の費用が安くなったり、場合によっては足場を掛ける必要が無い場合もあるので、それだけでもランニングコストが安くなります。
2階建て30坪の一般的な足場費用が20~30万円です。これが数年に1度くるかと思うと非常に大きな違いです。
⑨2階建てより屋根が大きくなり太陽光発電の恩恵を受けやすい
建築面積が大きくなるので、必然的に屋根が大きくなることがほとんどです。
太陽光発電を考えている方にとっては大きなソーラー面積を広くできるのは魅力の1つだと思います。
10kwを載せられれば、20年にわたって売電収入が得られるので何百万単位で生涯売電収入が変わってきます。
⑩構造的に強い
平屋は、2階建てに比べシンプルな構造になるのでそれだけでも構造的に強いものになる傾向が強いです。
地震が起きた際にタワーマンションの高層階が揺れが強い事は有名ですが、平屋の場合、家にかかる揺れが少なくなるためそれだけでも構造的なメリットが強くなります。
また、台風が来ても当たる面積が小さくなる場合が多いです。
平屋のデメリットは?
① 広い土地が必要になる
平屋で2階建てと同じ程度の広さを確保しようとすれば、確実に広い土地が必要になります。
お分かりだと思いますが、これは宿命ですね。
広い土地を持っている方には無縁のデメリットですが、これから土地を探す方には大きな問題ですよね。
最後にまとめを書きますが、階段や廊下、トイレを省いたり、コンパクトな配管計画をすることで建築費用を上手に抑え、その分を土地代に回すという考え方もあります。
家を建てる上で何が必要で、何がいらないのか明確にすると平屋を建てる事のできる土地とめぐりあう事ができるはずです。
②坪単価が高くなる
リフォーム以外の新築の場合、屋根や基礎面積が増える為、それらにかかる材料費、工事代が多くかかります。
以外と、この費用がバカにならず、平屋が2階建てに比べ建築費用が1~3割増しになると言われる由縁です。
安くする方法としては、屋根を片流れ屋根や切妻屋根などにすることや、安価な屋根材にすることで、大幅にコストダウンさせることができます。
また、屋根が大きいという事は、メリットであげた太陽光発電というメリットに活すこともできます。
基礎工事に関しては、家の土台になる部分なので、コストダウンはあまり考えない方が良いでしょう。
③陽当りを確保しにくい
計画次第ですが、平屋建ての家では、中央に配置されるお部屋はどうしても陽が入らずに暗くなってしまいがちです。
解決策としては、中庭を設けたり、天窓を設置することで、陽当りに関してはクリアできるはずです。
ただ、中庭も天窓も一長一短があるので計画時には熟慮する必要があると思います。
中庭を設ければ、構造が複雑になるので、四角い家よりも構造が弱くなる原因になることも。
他には、壁面積が増える分建築コストが上がりやすい点です。
天窓は北側天井からとらないと夏の日差しが思いっきり入ってしまいます。
また、雨漏りのリスクがあるのでメンテナンスは必須です。
④屋根断熱が弱いと夏に熱い
断熱性能に関して以前よりは良くなってきていますが、屋根に対しての断熱を疎かにしている住宅メーカーや建築家がいるのは残念ながら確かです。
熱の流入経路の15%は屋根と言われていますが、その大事な屋根断熱を疎かにしてしまうと夏に地獄を見ることになるかもしれません。
断熱性能がしっかりしていれば、夏でも快適に暮らす事ができますので、依頼先の設計士さんや会社にしっかりと確認しましょう。
⑤水害があった時に2階に逃げられない
川や海の近くに住んでいる方にとって、水害は非常に心配事です。
そんな水害時に2階に逃げられないというのは精神的に心配が付きまとってしまいます。
解決策としては、「盛り土」をして土地を高くしてしまう方法。
もう一つが、「高基礎」をして水を床に届かないようにする方法があります。
どちらも高い金額が発生してしまいますが、メリットも考えられます。
例えば、家の高さが上がることで、防犯性が上がる点、他の家との視線が合わなくなりプラバシー性が高くなる点、他にも陽射しが入りやすくなる点が考えられます。
災害に関しては、手を抜いて欲しくないので、費用的なデメリットばかりに目を向けず、得られるメリットに目を向けた方がよいでしょう。
⑥1階のみなので外からのプライバシー設計をしっかり立てる必要がある
2階よりも1階に方が外からの視線が入りやすいというデメリットがあります。
外からの視線を遮るような計画をしたり、前述したような中庭を作る方法などが考えられます。
⑦2階に比べ侵入しやすい為、防犯性を高める必要がある
重要な問題として通常2階に寝室を設ける事が多いと思いますが、防犯性を考えずに設計された平屋住宅だと夜などに窓を開けっ放しで寝る事が不安になるかもしれません。
不審者が敷地に侵入しにくい環境にしたり、侵入しにくい窓を採用したり、外に開かれた窓計画ではなく、中庭など内に開かれた窓計画にする必要があります。
⑧家族間のプライバシーも考える必要がある
プライバシーは何も近所の人に対してだけではありません。
家族観でもプライバシーは大切なことです。
1フロアで家族の気配を感じられるというメリットの反面、家族間のプラライバシー問題というデメリットもあります。
収納スペースなどで上手に距離をはかったり、動線計画が重要です。
平屋のメリット・デメリットまとめ
平屋はなんとなく贅沢だなと思っていた方も多いと思いますが、メリット・デメリットをまとめると建築費用的には2階建てと実はそれほど変わりない事がお分かり頂けたと思います。
土地の条件や家の設計次第で、土地から探す方でも少しの+α程度で建てることも可能です。
家というのは本当にアイディア次第でいろんな建て方があります。
Karin-houseでは建築家との打合せによる、自分たちの住みやすい家を提案しています。
少しでも興味がありましたらぜひ、~知らなきゃ損する~後悔しないための賢い家づくり勉強会にご参加ください。