この度の大雨被害により被災された方々、そしてそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
昨日は天気が良かったにも関わらず、池が決壊し、さらに危険な状態になったそうです。
まだまだ警戒しなければなりませんが、皆様の心が少しでも早く晴れますよう祈っています。
土地選びの重要な要素「地盤の強さ」
土地を選ぶとき、考えることはたくさんありますよね。
購入費用(坪単価)、立地条件、近隣の利便性などなど…そして、案外忘れられがちな大切な要素は「地盤の強さ」です。
地盤が弱い土地の場合、「不同沈下」や「液状化」が起こりやすくなります。
不同沈下とは建物が不揃いに沈下してしまうことです。液状化とは、地下の水を含んでいる砂の地盤が地震の振動などにより水と土が分離してしまい、土が沈み、水が上がってきてしまうことです。中が空洞の下水管や水道管、ガス管などのものも表面に上がってきてしまうのでさらに事故を大きくしてしまいます。
つまり、本体垂直を保たなければならない建物が斜めに傾いてしまうわけですので、日常生活や耐震性能、建物の寿命にまで影響を及ぼしてしまいます。
不同沈下は、特に地層が傾いている場合に起こることが多いです。
地盤改良はするべき?地盤改良とは?
一般的に、岩盤や砂礫などといった固い地盤が良い地盤、粘土層や砂層、元々川や池など水辺だったような軟らかい地盤が悪い地盤と言われていますが、地盤改良が必要な土地かどうかは、実際に地盤調査をしてみないとわかりません。
地盤調査の代表的な方法、「ボーリング調査」では、63.5kgの重りを落下させて地面を打撃し、30cmめり込ませるのに必要な打撃数を調べます。
この打撃数を「N値」と言って、地盤の強さを表す指標としてよく用います。
戸建住宅の場合は、「スウェーデン式サウンディング試験」や「ラムサウンディング試験」と呼ばれる方法で、地盤の強さを測ります。
建築予定地の四隅と中心の調査を行って、その結果に応じて地盤改良の必要性を判断します。
ボーリング調査がより正確に強度を測ることができますが、費用面や作業スペースの都合で、戸建では「スウェーデン式サウンディング試験」や「ラムサウンディング試験」が採用されています。
地盤調査によって地盤改良が必要と判断されたら?
地盤調査によって地盤改良が必要と判断されれば、地盤が住宅の重さに耐えられるように地盤改良をしなければなりません。
具体的な地盤改良の方法については、次回の記事にて紹介させていただきます。