こんにちは!
浅口市の注文住宅会社Karin-house(かりんはうす)の広末です!
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今注目の「HEMS」って?
2020年の省エネ基準適合住宅の義務化、さらに2030年までにZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)標準をめざす流れの中で、「HEMS(ヘムス)」にスポットライトが当たっています。
HEMS(Home Energy Management System)とは、住宅のエネルギー消費を管理するシステムのことです。
HEMSは一般的に「電力の消費状態を見ることができるモニターのこと」と誤解されがちですが、実はもっと高度で重要な機能を果たしているんですよ。
HEMSは家庭内でどのような機能を果たしているのか、機能を一通りおさらいしてみましょう。
HEMSで電力を「見える化」する!
まず、HEMSがあると家中の電気を見える化することができます。
HEMSの機器コントロール画面では、たとえば以下のような内容を見ることができます。
HEMSを利用すると、消費電力量、発電量、蓄電使用量、売電量(または買電量)を確認でき、住宅内の電気の流れがどうなっているか分かりやすくなっていますね。
この他にも、太陽光発電量の時間による変化、売電量(または買電量)がどれくらい変化しているかなども見ることができます。
HEMSがあると、家庭内の電気の流れが一目瞭然なので、家族みんなが節電を意識しやすくなります。
家族みんなが省エネについて理解をしやすくなることで、家族でHEMSの前で会話をする機会が増え、HEMS導入前よりもみんなで節電に取り組むことができるようになります。
ぜひ家づくりの段階で、HEMSの見方を覚えていってください。
HEMSで家電や住宅設備を自動制御する
HEMSは、ただ家庭内の電気の流れを表示してくれるだけの機械ではありません。
HEMSを利用すると、家の設備や家電などを自動制御し、エネルギーの無駄を省いてくれるのです。
つまり、HEMSは電力について「見える化」だけでなく、「電力を最も良い状態にコントロールする」ことをやってくれます。
例えば、使用されていない電源タップがあれば自動的にON/OFFしてくれたり、部屋の照明を最適な状態に自動調光したりしてくれます。
さらに、エアコンを外出先から遠隔操作できたり、台所で料理をしていたら匂いが部屋中に拡がらないよう自動で空気清浄機を運転したりしてくれたりもします。
HEMSがあることによって、電力を無駄にしないことはもちろん、毎日の生活も快適に過ごしやすくなることでしょう。
ZEHの時代にHEMSが必要な理由
HEMSはとても便利そうだけど、今まで必要のなかった機器を導入して、一から使い方を覚えなければいけないなんて大変!面倒臭い!...なんて声もあるかもしれません。
なぜ今、HEMSの必要性が強調されているのでしょうか?
これからの時代にHEMSが必要な理由は、これからは今までと電力の使い方が変わってくるからです。
今までは電力は発電所で作り、住宅はその電力を使うだけの存在でした。その結果、住宅を建てれば建てるほど電気の使用量は増えます。日本の電力は現在火力発電が主流となっているので、どんどん化石燃料の使用量は増え、自然環境にダメージを与えてきてしまいました。化石燃料は限りある資源なので、このままではいつかなくなってしまいます。この状況を変えるために、これからの住宅は発電設備を持つことが主流になります。住宅が電気を作り、その住宅で消費する分の電力は住宅で作り上げるのです。余裕があるときは売電をして、発電所に電気を送ることもできます。このように発電設備を持って、住宅で使う電力をその住宅の発電のみでまかなえる住宅はZEH(Zero
Energy House)と呼ばれ、今後の住宅のスタンダードとなるのです。
そこで活用される発電設備は、太陽光発電などの再生可能エネルギーです。
このようなエネルギーは発電量が不安定なので、貯める・売る・使うと言う電力のコントロールがとても難しいです。
この難しい部分の制御を、HEMSがやってくれるのです。
HEMSがあれば、住宅の持つ発電能力を最大限に発揮できます。
HEMSを使うとお得になるってホント?
HEMSは実はお財布にもとても優しいんです。
まず、電力の見える化により、照明が明るすぎや冷暖房を使いすぎなどの電力使用の無駄を発見できます。
さらに、無駄はHEMSが最適な状態に自動コントロールしてくれるので、いつでも無駄なく電気を使用できるので、結果的に電気代の削減につながります。
さらに、節電により余った電気は売電ができるので、電気代を削減できるどころかむしろプラスになる場合もあるんですよ。
HEMSでZEHを実現!
HEMSは省エネのための工夫をしたり、家庭内の電気を最適な状態に保つなどZEHの実現のためにとても重要な設備です。ZEHは2030年には全住宅の標準的な設備になります。現在もすでに導入可能な製品が数多くありますので、今後のエネルギー問題と家庭内の節電のために、導入を検討してみてはいかがでしょうか?